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県議選 石巻・牡鹿区、4議席に6氏立候補 東松島区、高橋氏が無投票3選

 任期満了に伴う県議選は13日、告示された。

 石巻・牡鹿選挙区(定数4)=石巻市・女川町=には、自民党現職の佐々木喜蔵氏(74)、共産党現職の三浦一敏氏(73)、日本維新の会新人の佐藤雄一氏(44)、立憲民主党現職の坂下賢氏(61)、無所属現職の本木忠一氏(66)、無所属新人の橋浦清紀氏(59)が立候補した。投票は22日で、即日開票される。

 東松島選挙区(定数1)=東松島市=は、自民現職の高橋宗也氏が無投票で3選を果たした。

石巻・牡鹿選挙区

 定数が1減した石巻・牡鹿選挙区は、現職・新人計6人による激戦が予想される。前回2019年は無投票だったため、選挙戦は15年以来8年ぶり。

 各候補は事務所前などで第一声を上げ、9日間の論戦をスタートさせた。東日本大震災後に加速する人口減少対策や地域経済の再生などを訴え、選挙カーでの遊説や演説会などで支持拡大を図る。

 12日現在の有権者は12万2236人(石巻市11万7172人、女川町5064人)。

<期日前投票、きょうから>

 石巻市、女川町両選管は、県議選の期日前投票の受け付けを14日に始める。期間は21日まで。

 石巻市選管は市役所5階市民サロンや総合支所、支所、離島など27カ所に投票所を開設。16日は石巻専修大、19~21日はイオンモール石巻(石巻市茜平4丁目)にも設ける。

 牡鹿、北上、雄勝の3地区には「移動式期日前投票バス」を走らせる。14~16日の3日間、各地区の集会所など11カ所を巡回する。

 女川町選管は3カ所に投票所を開設。町役場のほか、18日には出島と江島の各集会所にも設ける。任期満了に伴う女川町長選・町議選(17日告示、22日投開票)とともに期日前投票ができるのは18日から。

◆県議選立候補者(届け出順) 
 石巻・牡鹿(4―6) 
佐々木喜蔵 74 党県役員  自現(6)(公推)
三浦 一敏 73 党県議団長 共現(3)   
佐藤 雄一 44 元石巻市議 維新    
坂下  賢 61 党県副代表 立現(6)   
本木 忠一 66 会社役員  無現(5)   
橋浦 清紀 59 元高校教諭 無新

◇佐々木喜蔵氏 与党公認の役割果たす

 暮らしや地域の問題を直接聞いて国や県の政策に取り込み、予算を確保する。人口減少や物価高騰を改善するために何が必要か、自民党公認候補として役割を果たす。東日本大震災後は宮城復興局を石巻に置くことを訴え実現した。厳しい状況だが必ず期待に応える。

◇三浦一敏氏 強引な県政にもの申す

 強引な村井県政にキッパリものを言う。知事を容認する自民党県議を1人でも減らし、猛省を促す。東北一の財政力を物価高騰や暮らしの問題に充てる。養殖漁業者らにとって女川原発2号機再稼働や福島第1原発の処理水海洋放出は死活問題。野放しにしない。

◇佐藤雄一氏 給食費の無償化目指す

 石巻市議会議員を3期務め、教育や地域課題、保健福祉に関わってきた。県議として大きな問題に取り組んでいきたい。県内一律で給食費や18歳以下の子どもの医療費無償化を目指す。子育て支援に加え、地域経済の活性化や防災・減災対策も進めたい。

◇坂下賢氏 処理水放出停止訴える

 国、県、石巻市とタッグを組み石巻の農林水産業を守り、発展させる。一日も早い福島第1原発処理水の海洋放出停止に向け、国や東電に訴える。公共交通の維持・利便性向上や観光客誘致にも取り組む。市への防災サミット誘致などで東日本大震災の風化を防ぐ。

◇本木忠一氏 仙台一極集中打開へ力

 人口減少は甚だしい状況だ。仙台一極集中を打開し、県土の均衡ある発展を成し遂げたい。県庁所在地を移す以外、地方の疲弊を食い止める手だてはない。石巻に企業誘致を図り、若者が定住できるよう働く場を確保する。子育て環境を改善し、定住を促進する。

◇橋浦清紀氏 石巻の教育レベル向上

 現職県議が引退し、河南地区の議員が不在になるのを防ぐため立候補した。農業の発展のためには後継者の育成が第一だ。非常に低い石巻の教育レベルを底上げする。高齢者福祉の充実にも力を入れる。石巻の発展を自分の手で成し遂げたい。

<維新の馬場代表、石巻を訪れ公認候補激励>

 日本維新の会の馬場伸幸代表が13日、県議選石巻・牡鹿選挙区に立候補した党公認候補の応援で石巻市を訪れた。

 同市北村の箱清水自治会館前で、馬場氏は「維新の議席はまだ少数だが、有言実行と機動力が強み。若い力による新しい政治で安心安全な暮らしをつくってほしい」と激励した。

 地域活性化には新しい行政サービスが必要だとした上で「議員自身が身を切り、行財政改革を徹底して皆さんに還元していきたい」と訴えた。

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