県議選　９日間の決戦、火ぶた　出陣式で士気高揚　石巻・牡鹿区

2023年10月14日 12:00

石巻かほく

　県議選は１３日告示され、９日間にわたる熱戦の火ぶたが切られた。石巻・牡鹿区は現職４人に新人２人が挑む構図で、８年ぶりの選挙戦。各陣営は出陣式で士気を高め、産業振興や物価高対策などそれぞれの政策を訴えた。

◇佐々木喜蔵陣営
　佐々木氏は集まった支持者約１３０人に力強く決意表明した。自民党県衆院比例区第１支部長の森下千里氏や須田善明女川町長らが応援に駆け付け、須田町長は「未来に何が必要かを村井知事にまっすぐぶつけられる数少ない候補者。しっかり勝ち抜きましょう」と鼓舞した。「頑張ろう」とコールをした後、支持者の拍手や声援を受けながら選挙カーに乗り、旧石巻市内の遊説に繰り出した。

◇三浦一敏陣営
　三浦氏の出陣式には約１００人の支持者や共産党の紙智子参院議員らが応援に駆け付け、「気張りよ」「頑張ろう」などと声援を送った。原伸雄選対本部長は「徹頭徹尾、県民の立場を貫いている」とアピール。第一声後、三浦氏は支持者一人一人と握手し、選挙カーに乗り込み遊説を始めた。石巻市内を広く回り、同市あゆみ野３丁目の街頭では給食費無償化などを強く訴えた。

◇佐藤雄一陣営
　佐藤氏は石巻市北村の箱清水自治会館で出陣式を実施。地域住民や支援者約５０人が集まった。早坂敦宮城維新の会代表、日本維新の会両院議員総会長の石井章参院議員らが激励に駆け付けた。石井氏は「最重点候補として党も位置づけている。佐藤氏の行動力は地元の方々も昔から知っていると思う。皆さんも県政に届けるのは彼しかいないという思いで集まってくれたはず」と呼びかけた。

◇坂下賢陣営
　坂下氏は妻の佐和さんと共に、集まった支持者一人一人と握手を交わして支援を求めた。応援に駆け付けた市議の「誠実の固まり」とのあいさつに支持者はどっと笑い、拍手を送った。斎藤正美石巻市長が応援に訪れ「石巻の問題を県政に伝える坂下氏のお力に期待したい」と激励した。「頑張ろうコール」で鼓舞した後、選挙カーに乗り込み飯野川や雄勝、北上各地区などで遊説した。

◇本木忠一陣営
　本木氏の出陣式には、須田善明女川町長や自民党県衆院比例区第１支部長の森下千里氏、石巻市議１０人、支持者ら約５００人が駆け付け、熱気に包まれた。森下氏は「経験と実績をしっかり評価してほしい。支援の輪をさらに広げよう」と声を張り上げた。鈴木忠彦選対本部長はトップ当選に意欲を示し「他の５人の候補より１票でも多く得票したい」と協力を呼びかけた。

◇橋浦清紀陣営
　橋浦氏は石巻市須江の事務所前で出陣式を行い、地域住民や教師時代の教え子、元同僚ら支持者約５０人が集まった。元矢本町長の大森栄治郎氏が応援に駆け付け「１次産業の発展を実現する力は、橋浦候補が１番持っている」と強調した。支持者らは「頑張ろう」と三唱し、ボルテージを高めた。選挙カーは拍手で見送られながら出発。初日は地元の河南地区を重点的に回った。