(728)ふくらみが好きでたとへば榠樝の実/仙田洋子(1962年~)
ふくらみと聞くとどきどきする心があります。蕾(つぼみ)に春の訪れを感じたり、ポケットの中身に期待したり、柔らかな人の肌の魅力を想像したり。反対に自分の贅(ぜい)肉を連想して別のどきどきもあるかもしれません。豊かさを象徴する半面、言うにははばかられる小さな欲望にも結び付いている気がします。公然とそれ…
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