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(723)敗戦にみな焼く万葉集だけ残し/小田保(1921~1995年)

 大関博美著『極限状況を刻む俳句』より。句の作者小田氏はシベリア抑留体験者。ソ連軍が日本の敗戦に乗じて千島列島に侵攻の際、武装解除し捕虜になるのを覚悟し、万葉集だけを残し身辺のものは全て焼いた。人が人でなくなってしまうような極限状態で、詩歌が支えだったのだろう。収容所で歌会や句会を指導した。大関氏は…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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