(730)がまずみの実に太陽のひとつひとつ/阿部みどり女(1886~1980年)
がまずみの実は小さくて、真っ赤に熟す。果実酒にすることが多いようだ。見つけるとうれしくなる木の実の一つ。普通ならば下五は「ひとつづつ」と字余りでなく終わらせてしまうところ。だが、それでは心の輝きが伝わらない。実のひとつひとつに、太陽がひとつひとつ宿っている。この念を押した部分、小さな実にひとつひと…
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