(734)銀行員ら朝より螢光す烏賊のごとく/金子兜太(1919~2018年)
烏賊(いか)なら夏の季語ですが、光る烏賊の代表である、ホタルイカの季節は春から初夏になります。ホタルイカは群れで行動し、夜の海に幻想的な青い光を放ちます。波打ち際に寄せられ、光の淡い帯を作ることもあります。街を行く銀行員が道を連なって歩き、会社へと出勤していきます。職場やパソコンの明かり、働く人の…
関連リンク
- ・(733)麿、変?/高山れおな(1968年~)
- ・(732)あやまちはくりかへします秋の暮/三橋敏雄(1920~2001年)
- ・(731)霧と絹あひ似たり身を包むとき/正木ゆう子(1952年~)
- ・(730)がまずみの実に太陽のひとつひとつ/阿部みどり女(1886~1980年)
- ・(729)疎開地や電灯開き村祭り/川名つぎお(1935年~)