(732)あやまちはくりかへします秋の暮/三橋敏雄(1920~2001年)
きょうは「文化の日」。1946年の日本国憲法公布の日を記念し定められた。世界で初めて戦争放棄を宣言した日である。翌年の5月3日の同憲法施行の日は「憲法記念日」となった。掲句は広島の原爆死没者慰霊碑の「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」を下敷きにしている。作者はこの句について「何年かたっ…
関連リンク
- ・(731)霧と絹あひ似たり身を包むとき/正木ゆう子(1952年~)
- ・(730)がまずみの実に太陽のひとつひとつ/阿部みどり女(1886~1980年)
- ・(729)疎開地や電灯開き村祭り/川名つぎお(1935年~)
- ・(728)ふくらみが好きでたとへば榠樝の実/仙田洋子(1962年~)
- ・(727)月の人のひとりとならむ車椅子/角川源義(1917~1975年)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。