(735)拾ひたる椎(しい)の実のある読書かな/千葉皓史(1947年~)
読書に心地よい気候となってきた。散歩中に拾ってきた椎の実が、机の上に置いてあるのだろう。読書のひと休みに手に取ると、椎の大木が地面に落とした実が、今自分の部屋にあることが何だか不思議に思えてくる。読んでいた本にも読者の想像力をかき立てる物語があるように、この椎の実にも自然界の物語が詰まっている。椎…
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