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より良い職場に 石巻地方3市町職員の管理職ら、ハラスメント問題学ぶ

ハラスメントの問題を解説する三輪さん(右奥)

 石巻地方の市役所・町役場の管理職以上を対象にした研修会が10月24日、石巻市河北総合センターであった。弁護士の三輪記子(ふさこ)さん(47)を講師に迎え、ハラスメント問題との向き合い方について学んだ。

 研修会には、3市町の首長と課長以上の職員を中心に、一般受講者も含め約220人が参加した。

 三輪さんは、何がパワハラに該当するのかや、妊娠・出産・育児休業に関する嫌がらせ「マタニティーハラスメント(マタハラ)」などを、厚生労働省が公開している資料を示しながら紹介した。世の中が常に変化していることを強調し「できないと諦めるのではなく、勉強を続け、昨日より良い自分や職場にしてほしい」と語った。

 ハラスメントがなぜ問題になっているのかについては、法改正や裁判などについて触れ、「『被害者が声を上げないからやっていない』は通用しない。良い人材を確保するためにもハラスメントのない環境をつくって」と説いた。

 ハラスメントにまつわる裁判事例を10件紹介。職場でハラスメントが起きたらどうするかを事前に考えておくことや、起きた場合は弁護士など周りの力を借りて適切に対応することが大事だと話した。

 当日三輪さんが誕生日だったことから、斎藤正美石巻市長が冒頭のあいさつで「今日が20歳の誕生日ということで…」と紹介してみせると会場は笑いに包まれたが、三輪さんから「場合によってはレッドカード。怒る人と怒らない人がいるので本当に気を付けてほしい」と注意される一幕もあった。

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