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(739)白息をもつと大きく吐く工夫/小林貴子(1959年~)

 そろそろ、朝晩に息の白さを感じる頃。はーはーと意味もなくやってみたくなる。俳句の世界では白息とか息白しと言って季題とするが、掲句はユーモアとペーソスも感じる句。いや、たぶん何でもないことを何でもないように詠んでいるのだと思う。しかし、「白息をもっと大きく吐く」だからなぁ。胸に溜(た)め込んでいる何…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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