(739)白息をもつと大きく吐く工夫/小林貴子(1959年~)
そろそろ、朝晩に息の白さを感じる頃。はーはーと意味もなくやってみたくなる。俳句の世界では白息とか息白しと言って季題とするが、掲句はユーモアとペーソスも感じる句。いや、たぶん何でもないことを何でもないように詠んでいるのだと思う。しかし、「白息をもっと大きく吐く」だからなぁ。胸に溜(た)め込んでいる何…
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