生きる希望、心つかむ 東松島で朗読公演「逢わせ鏡」 満員御礼
東松島市を拠点に活動するボーカリストでマルチアーティストのSAKUYAさんが、小学校時代の体験を織り交ぜて書いた作品「逢(あ)わせ鏡-陽炎(かげろう)-」の朗読公演が7日、市コミュニティセンターであり、人生に寄り添った物語が60席をほぼ埋めた観客の心をつかんだ。
SAKUYAさんの母校・大曲小講堂に設置されていた合わせ鏡をモチーフにした約60分のオリジナル作品で、SAKUYAさんと石巻市出身の俳優芝原弘さん(41)=仙台市=が、幼児・小学高学年・青年の「ボク」と親友を交互に演じ分けた。東日本大震災の津波を直接は表現しないが、「生と死」を巡る会話から浮かび上がるのは「命と向き合う大切さ」だった。
石巻市から足を運んだ60代女性は「後ろばっかり見ないで前を向いて生きようと背中を押された。希望をもらった」と感激した。
俳優大橋奈央さん(28)=石巻市=は体調不良のため出演を断念した。
12月10日午後2時からは、朗読劇の形で大曲小講堂で上演する。SAKUYAさんは「次こそ3人の力を合わせて演じたい。講堂をフルに使った『逢わせ鏡』を届けたい」と誓った。
入場無料。連絡先はsakuya.sss3588info@gmail.com
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