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石巻高ヨット部2年生3人、県新人大会で優勝 インターハイ出場目指す

新人戦で1位に輝いた(左から)槻木沢さん、斉藤さん、斎藤さん

 石巻高ヨット部の2年生3人が10月21、22日、名取市であった県新人大会の男子レーザーラジアル級、女子420級でそれぞれ優勝した。「来年度のインターハイ出場を目指し頑張りたい」と意気込む。

 ヨット競技は制限時間内にルートを回り、着順を点数化し、総得点が低い順で順位を決める。

 同高ヨット部は石巻市渡波の佐須浜を拠点に、土日を中心に活動している。冬場もドライスーツを着込んで沖に出るなど練習を積み重ねてきた。

 レーザーラジアル級を制したのは斎藤颯人さん(17)。「昨年の新人大会では短い練習期間の中で挑み最下位だったので、リベンジを果たせた。仲間や先生たち、家族など支えてくれたみんなのおかげ」と感謝する。

 帆の角度など基礎的な部分を見直し、技術を向上させた。「今年のインターハイにも出場できたが、結果を残せなかった。スタートを改善したい。県、東北総体と勝ち上がり、来年度も出場できれば」と闘志を燃やす。

 女子420級は槻木沢玲心(つきのきさわれみ)さん(16)、斉藤愛莉さん(17)のペアが制した。昨年の新人大会ではそれぞれ別のペアで出場したが、冬から組んで練習してきた。槻木沢さんがかじを取り進行方向を決める「スキッパー」、斉藤さんは風で変わる船のバランスを保つ「クルー」を担っている。

 2人は「後輩たちを引っ張っていく立場として、お互い助け合えるよう頑張ってきた。冬の寒い時期も一緒に乗り越えてきた」と話す。

 11月3~5日に和歌山県で開かれた第36回全日本420級セーリング選手権大会にも出場した。

 槻木沢さんは「インターハイ常連校も多く、雰囲気に圧倒されてしまった。自然が相手の競技だが(相手校は)状況を読む力があると感じた。会場の風を読み、自然に向き合って戦って行ければ」、斉藤さんは「県総体で優勝し、インターハイでも上位を目指したい」と前を向いた。

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