漂着ごみから環境汚染考える 渡波中生、長浜海岸で清掃活動 石巻
石巻市渡波中(生徒295人)は15日、石巻海上保安署と宮城海上保安部とともに同市長浜海岸の渡波海水浴場を清掃した。分別しながら浜に漂着したごみを拾い集め、環境汚染の状況を学んだ。
渡波中の2年生約90人を中心に、教職員、保護者、海上保安官ら計約120人が参加。生徒らは事前に総合的な学習で拾ってはいけないものなどを学び、清掃に臨んだ。分別しながら、流木や漁網、発泡スチロール、ペットボトルなど86キログラム以上を拾い集めた。
参加した日下優希さん(14)は「砂に埋まっていたり、目をこらして見ると細かいごみがあったりして、やっぱり海ってごみがたまる場所なんだなと思った」と話した。
生徒代表で感想を発表した横山瑛心さん(13)は「長浜は眺めが最高で、地域の良さを感じることができた。きれいな海岸であってほしい」と語った。
石巻海上保安署の角直樹署長(53)は「なぜプラスチックごみが多いのか考えるきっかけにし、自分ができることを考えてほしい」と願った。
渡波中は2006年に石巻海上保安署から海上保安協力校に指定され、毎年合同で長浜の清掃活動を行っていた。11年の東日本大震災で渡波中が被災し中断、今回13年ぶりに再開した。清掃活動の前には、津波で流出した協力校の指定書が再交付された。
離岸流の対処法や釣り中の注意などの講習もあり、生徒らは海への理解を深めた。清掃終了後、生徒と教職員がきれいになった浜で鬼ごっこの一種「ケイドロ」をクラス対抗で行った。
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