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来季向け雪辱誓う 日本製紙石巻野球部納会 引退8選手、思い出や感謝語る

関係者に引退のあいさつをする浅沼選手(手前)ら8選手

 日本製紙石巻硬式野球部の納会が13日、石巻市千石町の石巻グランドホテルであった。前田直樹監督や選手、後援会長を務める石巻商工会議所の青木八州会頭ら約100人が出席。今年は社会人野球の二大大会と呼ばれる「都市対抗野球大会」(東京)と「日本選手権」(大阪)の出場を逃したが、来季に向けて雪辱を誓った。

 青木会頭は今夏の全国高校野球選手権大会を制した慶応高(神奈川)の森林貴彦監督の指導論を例に「野球を楽しむには、辛いことを乗り越えたり、仲間と競争したりすることが必要。来年は東京と大阪という大舞台で躍動する姿を見せてほしい」と激励した。

 前田監督は「3年連続で全国を逃し、悔しいシーズンになった。それでも若手をはじめ選手は成長している。中堅やベテランの力も加え来季は皆さんの期待に応える」と誓った。

 日本製紙石巻工場の工場長代理で野球部の佐藤邦彦部長も「全国大会に出場し、勝つことが地域に対しての恩返しになる。その目標を果たしたい」と語った。

 会場では今年活躍した選手の表彰のほか、今季で引退する投手の中山怜央、神里広之介、捕手の薄井貴史、井町大生、内野手の長谷川拓哉、外野手の片野泰大、赤嶺謙、浅沼佑亮の計8選手があいさつ。現役生活の思い出やこれまでの感謝を口にした。

 12年間、打線の中心として活躍した長谷川選手は「入社2年目で東京ドームの舞台に立てた。自分がプロになったかのような高揚感があった」と振り返り、「チームにはあの経験をしたことのない選手も多い。これからは地域の皆さんがそういった選手の支えになってほしい」と話した。

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