大豆等級、平年並み 石巻で初検査 猛暑の影響で小粒化
いしのまき農協の2023年産の大豆の等級検査が20日、始まった。初日は36トンを検査し、2、3等級などに格付けされた。今季は猛暑の影響で小粒傾向となり収量減少が見込まれるものの、平年並みの等級が付き関係者は胸をなで下ろした。
石巻市北村の同農協河南北村倉庫であった今季初検査では、4人の検査員らが北村地区で生産された「タンレイ」の水分や形、色、病害虫の影響の有無などを調べた。初日の結果は2等級が5.4トン、3等級が25.89トンだった。タンレイはしょうゆやみそ、納豆などの原料になるという。
地元の農事組合法人「朝日の郷」の中塩栄一代表理事(73)は「今年は収穫が4、5日早かった。夏の高温で品質が心配だったが、例年のような等級が出て良かった」と語った。
収穫は今月上旬に始まり、12月まで続く。検査は8カ所で来年2月ごろまで行われる予定。同農協の佐藤友米穀課長は「夏場の高温障害の影響で品質の低下を予測していたが、初検査でそれなりの等級が出て安心した。今後も品質をしっかり精査していきたい」と話した。
管内で今年作付けされた3品種の面積は計約2300ヘクタールで、タンレイが867ヘクタール、ミヤギシロメが1259ヘクタール、タチナガハが200ヘクタール。収量は例年より500トン少ない3000トンほどを見込んでいる。
本県の作付面積は昨年、北海道に次いで全国2位。石巻市は県内市町村別で2位になっている。
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