(749)手鏡の むらさき濃ゆく時雨けり/富澤赤黄男(1902~1962年)
俳句で「や」などの切れ字は、意味の区切れや強調のために使われます。同じように、1文字分空けることを強調として受け取ることができると考えています。「手鏡の」の後に1字空けがあります。単語の印象からガラスの面を向けて鏡を持つ所を想像しましたが、続く言葉の中には顔がありません。手鏡の紫色とけぶるような冬…
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