家族への思いや絆、エッセーに 17作品が入賞 東松島
東松島市内の小学5年生と中学2年生を対象にした第8回「家族のきずな エッセイ」の入賞、入選作が決まった。6小学校と矢本二中の計7校から親や祖父母、きょうだいへの思いをつづった258作品が寄せられ、17作品が入賞。最高賞の市長賞には遠藤妃奈子さん(赤井小)の「みんなそろって『家族』という」、及川礼さん(矢本二中)の「家族と私の間にあるもの」が選ばれた。
遠藤さんは、中学生の兄が修学旅行で不在だった時に「何かが足りない」と感じ、兄が帰宅したら「足りなかった何かがなくなった」と表現。「この兄の修学旅行のおかげで、家の中に足りなかった『何か』が分かった気がする。それは『家族』という言葉だ」「みんなそろって『家族』という」とつづった。
及川さんは、元気なふりをしても元気がないことに気付いて相談に乗ってくれたり、イライラしていても温かく接してくれたりする家族に何度も感謝してきたという。「私にとって家族は何よりも大切な絆です。家族は私の心を持ち上げてくれる風船です。絶対にわらないように隠し事をつくらないで家族との絆を大切に生きていきます」と思いを込めた。
「思いやり」「感謝」「自立」の三つの心を育む活動に取り組む東松島モラロジー連絡所が主催。表彰式が26日、市矢本西市民センターであり、大槻真道代表は「家族への思いが伝わり、家族の風景が浮かんでくるようなエッセーを書いてもらった。絆について改めて考える機会になればうれしい」とあいさつした。
入賞、入選者に賞状などが贈られ、出席した入賞者らが作品を朗読。選考委員長の志小田美弘市教育長は講評で「どの作品も家族の絆や感謝の心について触れられている。特に入賞作は日常を見つめ直して気付いたことや、普段なかなか口に出せないことを自分の言葉で素直に表現できていた」とたたえた。
市長賞以外の入賞者は次の通り。(敬称略)
▽教育長賞
佐々木陽南(宮野森小)
横山巧(矢本二中)
▽小中学校長会長賞
石森健翔(矢本西小)
杉山良夢(矢本二中)
▽石巻かほく賞
木村郁登(矢本西小)
斎藤銀侍(矢本二中)
▽石巻日日新聞社賞
阿部優皇(赤井南小)
斎藤有那(矢本二中)
▽モラロジー道徳教育財団賞
千葉穂乃花(大塩小)
奥田桃花(矢本二中)
▽県モラロジー教育会議賞
本田恵大(赤井小)
亀川田結芽(矢本二中)
▽東松島モラロジー連絡所賞
吹越凱仁(矢本西小)
佐々木翔吏(鳴瀬桜華小)
小野寺咲伎(矢本二中)
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