(756)コート置けるよこつちの空いてゐる席に/斉藤 志歩(1992年~)
先日、電車で席を譲られることがあった。そんな年になったのかと思ったが、若者の優しさがうれしかった。一方で、声をかけて断られたら気まずいと思い躊躇(ちゅうちょ)する若者や無関心な人もいるようだ。この句の状況はいろいろ考えられるが、会話がそのまま俳句になっているのが楽しい。2人が初対面か知り合って間も…
関連リンク
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- ・(751)骨壺の熱抱けど手の悴(かじか)めり/佐野瑞季(1997年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。