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フードバンクいしのまきへ支援相次ぐ 石巻ガス、丸紅基金(東京)

石巻ガス、缶詰など食料品贈る

フードバンクいしのまきへ食料品を手渡す高橋委員長(中央)
末永代表理事(左)に贈呈書を手渡す松村支社長(右)

 石巻市中央2丁目の石巻ガスは11月29日、一般社団法人フードバンクいしのまきに、食料品46.8キログラムを贈った。同市湊東3丁目の石巻ガス湊東事務所で、賞味期限の近い災害備蓄品の缶詰7箱と、従業員らが持ち寄った緑茶やレトルト食品、チョコレート、カップ麺など2箱が手渡された。

 同法人の末永博代表理事(53)は「年末を控え、行政からの食料支援要請が増える時期なので大変助かる。有効に使わせていただく」と感謝した。

 石巻ガスは昨年末、持続可能な開発目標(SDGs)に対応するSDGs委員会を立ち上げた。フードバンクへの寄贈は2回目。今年は従業員から食料品を募るフードドライブも約2週間実施した。

 SDGs委員会の高橋信長委員長(31)は「喜んでもらえ、良かったという気持ちが芽生えた。社員全員が意識を高め、SDGsに貢献したい」と語った。

丸紅基金、車両購入費190万円助成

 福祉団体などを支援する社会福祉法人丸紅基金(東京都)は、石巻市の一般社団法人フードバンクいしのまきに助成金190万円を贈った。助成金は車両の購入費に充てられる。

 贈呈式は11月30日、同市駅前北通り4丁目の同法人であった。丸紅東北支社の松村康史支社長(58)らがスタッフから課題を聞いた。

 松村支社長は「賞味期限や害虫の対策など、管理が大変だ。経営を続けるために地域で支える必要がある。車でスムーズな活動ができればいい」と語った。

 丸紅基金は、1975年から社会福祉事業へ、総額49億5千万円を助成している。本年度は全国から1049件の応募があり、66件が採択された。県内では2件で、石巻地方ではフードバンクいしのまきのみ。

 助成金は、食品の回収、配送用の軽自動車のバンの購入に使われる予定だ。

 フードバンクいしのまきの末永博代表理事は「車のリース代など月々のランニングコストが軽減でき、大変ありがたい。1000件を超える応募の中から私たちの活動が評価されてうれしい。これに恥じることなく、安定した活動を行っていきたい」と感謝した。

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