師走点描 ＞ 「富」もたらす縁起物　千両市（石巻青果花き地方卸売市場）

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　東松島市赤井の石巻青果花き地方卸売市場花き部の市場で１３日、師走恒例の千両市が開かれ、鮮やかな赤い実をつけたセンリョウが競りにかけられた。

　センリョウは茨城県神栖市産で、昨年より４割ほど多い１万９２００本を入荷。石巻市内や岩手県で生花店を営む買参人が競り落とした。

　花き部を運営する石巻花卉（かき）園芸の立花善孝社長（４３）は「暑さに弱い植物だが、今年の猛暑の影響はさほど受けずに育った。赤い実は小ぶりだが実付きが良く、品質の良いものが多い」と評価した。

　センリョウの花言葉は「富」「利益」などで、縁起物として正月飾りなどに使われる。立花社長は「今年は猛暑の影響で花が少なく、思うように供給できなかった。来年は花にとって良い環境になり、多くの人に良い花が届く年になるとうれしい」と話した。