(768)枯葉言ふ「最期とは軽いこの音さ」/林翔(1914~2009年)
今年、作者を慕う弟子たちの熱い思いで全句集が刊行された。自然物への無垢(むく)で慈愛に満ちたまなざしと、発想や表現の柔軟さが特長だ。冬になり枯葉(かれは)は軽い音を立てている。やがて木の枝から離れて地面に落ちる。その落ち葉が豊かな土をつくる。一枚の枯葉から、人が老いて死ぬことも、この大きな自然の世…
関連リンク
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- ・(764)炉話の抱きしめられてゐる子かな/太田土男(1937年~)
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。