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「中学生かほく防災記者」研修 避難行動、家族と確認 経路や危険箇所を発表

河北新報朝刊を題材に、見出しをつけるこつを学ぶ中学生たち

 東日本大震災の教訓を学び、備えに取り組む中学生対象の「かほく防災記者」(三陸河北新報社、河北新報社主催)第3期は10日、石巻市千石町の三陸河北新報社で、石巻会場の第4回研修を行った。県内の中学生3人が家族と取り組んだ避難訓練を発表し、紙面作りのワークショップで避難訓練の記事の見出しを考えた。

 中学生は「私が主役の避難訓練」と題し、10~12月に家族と避難ルートや避難行動を確認した。大きな揺れから身を守る行動を取った後、非常持ち出し袋を持って避難場所に移動した。帰り道は危険箇所などをチェックした。

 女川町女川中1年佐藤海星さん(13)は避難先を第1~3候補まで考えた。東松島市矢本一中1年浅野紗羽さん(13)は、避難開始まで時間がかかった点を課題に挙げた。石巻市の秀光中2年大橋もも音さん(13)は、仙台市に出かけた際の避難場所を確かめた。

 ワークショップでは河北新報社社員が、伝えたいことを限られた文字数で表現するこつを説明。中学生は「避難中 急な坂道注意」「持ち出し袋 リュックに」「外出先 仙台で訓練」といった見出しを付けた。

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