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こども食堂を支援 石商マーケットの商品、寄贈 「少しでも助けになれば」

石巻商高の生徒(前列中央)がこども食堂連絡会議に食品を贈った

 石巻商高は11日、10、11月に石巻市内2カ所で開いた「石商マーケット」の商品の一部を、石巻地方で子ども食堂の運営や食に関する支援を実施している「石巻圏域こども食堂連絡会議」に寄贈した。

 石商マーケットは同校3年生が、全国の専門校で開発した菓子類や加工品などを仕入れ、価格を設定して売るイベント。売上金の一部を毎年、市社会福祉協議会に寄付しているが、生徒や教員の話し合いでフードロス削減に貢献したいという意見が出たことから、今回初めて商品を寄贈した。

 マーケットの経営戦略班に所属する佐藤美奈さん(18)らが同市開北3丁目のNPO法人「やっぺす」事務所で開かれた連絡会議に出席し、レトルトカレーとまんじゅう、ゼリー計約130箱分を贈った。

 佐藤さんは「会議に参加するのは2度目で、前回は活動の現状を聞いた。子どもたちも食べやすい商品を選んだので、少しでも助けになればうれしい」と話した。

 会議には、食の支援を実施している石巻地方のNPO法人や一般社団法人など19団体が参加し、情報交換の場を月1回設けている。

 同市の一般社団法人「ワタママスタイル」の菅野芳春代表理事は「高校生から食品の寄贈を受けるのは初めて。食品も学生が企画したものなので、受け取った子どもたちが学校の活動に興味を持ったり、いずれは支援側に回ってくれたりすることを期待したい」と語った。

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