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ドクターヘリ離着陸場の夜間対応を 石巻・雄勝地区会長会、市に要望

斎藤市長(左)に要望書を手渡す高橋会長(左から2人目)

 災害時の救助や救急搬送の迅速化に向け、石巻市の雄勝地区会長会は、地区内の旧大須小校庭に夜間の離着陸が可能なヘリポートを早期に整備するよう市に要望した。

 旧大須小は県のドクターヘリの臨時離着陸場に指定されているが、設備が整っておらず日中しか利用できない。会長会は夜間の離着陸にも対応できるよう、校庭のアスファルト舗装や航空灯火の購入といった環境整備を求めた。

 会長会の高橋守次会長(77)らが18日、市役所を訪れ、斎藤正美市長に要望書を手渡した。高橋会長らは地区外へと通じる道路が国道398号と県道石巻雄勝線に限られる点や、東日本大震災では両路線に接続する県道釜谷大須雄勝線が寸断し、大須など地区東部エリアが孤立したことを説明した。

 県が昨年公表した最大級の津波浸水想定で、防潮堤を越える津波高が予測されていることや、東北電力女川原発(女川町、石巻市)で重大事故が起きた場合に広域避難が必要となることなども挙げ、夜間ヘリポートの必要性を強調した。

 高橋会長は「原発問題もあり、早急に避難体制を整えてほしい」と求めた。斎藤市長は「早期整備をしっかり進める」と述べた。

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