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農水省「農山漁村の宝」 優良事例にイシノマキ・ファーム、初選出 6次化や雇用創出評価

斎藤市長(左)に選定を報告した高橋代表理事(左から2人目)ら

 石巻市北上地区などで農福連携や担い手育成、6次化商品の開発に取り組む一般社団法人イシノマキ・ファームは、国の第10回「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」でビジネス・イノベーション部門の優良事例に初めて選ばれた。

 イシノマキ・ファームは2016年8月設立。社員は9人。被災農地や耕作放棄地を活用し、農業を通じて就労困難な若者の雇用創出や6次化による商品開発、販路開拓などを進める。

 北上地区で育てたホップを使い、同市中央の醸造所でクラフトビール「巻風エール」を自社生産。ホップ入りの塩「巻風ホップソルト」や「巻風干し芋」なども作っている。

 ディスカバー農山漁村の宝は、地域資源を引き出し、地域活性化や所得向上に取り組む優良事例を選定する。今回は全国から634の応募があり、29地区が選ばれた。

 28日にイシノマキ・ファームの高橋由佳代表理事(59)ら4人が市役所を訪れ、斎藤正美市長に報告した。巻風エールや巻風ホップソルトについて話しながら、総理官邸で行われた交流会の様子も紹介した。

 斎藤市長は「原料の生産から商品開発、販路拡大に取り組み、ここで働きたくなるイメージをつくってくれている。若者を呼び魅力ある農業を広めてもらいありがたい」と語った。

 イシノマキ・ファームの池田新平さん(38)は「選定段階で全国の取り組みをじかに聞き連携も取れた。情報交換しながら全体の底上げにつなげたい」と話した。高橋代表理事は「1次産業を通して地域活性化できるよう取り組み、外から来た人、元々いる人と一緒に盛り上げていきたい」と述べた。

ディスカバー農山漁村(むら)の宝アワード:農林水産省

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