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師走点描 > 長寿願って麺を打つ 年越しそば(東松島市矢本・岩手屋)

手際よく切り分ける職人技が光る

 トントントントン…。そばを刻む音が年の瀬に静かに響く。石巻地方のそば屋や製麺所は、長寿などを願って食べる縁起物、年越しそばの準備で大わらわだ。

 東松島市矢本の「岩手屋」は、一度に2キロ、約18人前のそばを店主の千葉芙義さん(76)と長男の文範さん(40)が交代で仕上げる。こねた生地をめん棒で薄く広げ、小気味よく切り分ける。

 29日は午前5時から作業を始めた。同日までに受けた持ち帰り予約は約250食。芙義さんは「手打ちそば屋は今頃どこも大変でしょう」と笑う。

 そばはつなぎの小麦粉とそば粉の割合が2対8で、そば粉は群馬県渋川市赤城地区で取れたソバの実を自家製粉したもの。

 31日も午前11時から午後4時ごろまで営業し、注文があれば持ち帰り用も用意する。芙義さんは「ぜひ食べにお越しください」と話した。

 連絡先は0225(82)3124。

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