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石巻地方の5人、ジュニア五輪へ 全日本中学女子ソフトボール大会県代表に選出

石巻中の小石選手(左)と高橋選手
蛇田中の木村選手
矢本一中の高橋選手(左)と千田選手

 3月に岐阜県で開かれるJOCジュニアオリンピックカップ第20回都道府県対抗全日本中学生女子ソフトボール大会(日本ソフトボール協会主催)に出場する県代表メンバー12人に、石巻地方の中学校3校から2年生5人が選ばれた。

石巻中 小石選手、高橋選手

 石巻中からは小石愛生(めい)選手(14)、高橋星良(せいら)選手(14)の2人が出場する。ともにスポーツ少年団軟式野球の「石巻小レッドベンチャーズ」の出身。

 小石選手は主に二塁手、遊撃手を務める。昨年同大会に県代表唯一の1年生として出場したが、初戦で敗退。今年は県代表の主将を務め、「昨年は先輩たちに頼る部分が多かった。主将としてチームを引っ張りたい」と雪辱を期す。

 日本ソフトボール協会主催の全国女子ジュニア育成中央研修会に参加、遠投で50メートル以上を記録し、45人中2位と強肩を見せた。石巻リトルシニアにも所属し、硬式野球との「二刀流」をこなす。

 高橋選手は同校の主将で、捕手を含めた内外野全てを守れる万能型だ。スポ少では二塁手を中心に兼任していたため、守備が得意だという。

 母や姉が石巻中ソフト部OGで投手だったことに憧れ、ソフトボールでは捕手のほかに投手としても登板してきた経験がある。今大会では12人しかベンチ入りできない中で、貴重な戦力となる。

 「捕手として、リード面に加え、けん制球で走者を刺せるようにするなど、相手をだませる選手になりたい」と話した。

蛇田中 木村選手

 蛇田中からは主将で遊撃手の木村華琳選手(14)が選ばれた。大会では内野手として出場を予定している。持ち味の選球眼を生かして四球を選ぶなど、打席ではつなぐことを意識している。

 野球経験者の父や4歳上の兄の影響で、少年野球の「蛇田イーグルス」に小1から6年まで所属。投手兼三塁手を務めた。

 蛇田中ソフト部は本年度の新人戦から桃生中と合同で試合に出場している。「互いに指導内容を共有し、学び合っている。両校の選手が楽しくプレーできるよう、試合中も含めて声かけを意識して行っている」と話す。

 大会選考は昨秋、100人が参加し、遠投と試合形式で行われ、12人に絞られた。父からの勧めで応募し、当初は初対面の選手とプレーできるか不安もあった。「練習会で顔を合わせたが、明るく優しい、上手な選手ばかりだった。目標は2勝以上。普段合同チームで心掛けていることも生かし、自分のできることをしていきたい」と意気込む。

 ソフト部顧問の津田大輔教諭は「蛇田中の先頭打者として積極性を見せてくれている。遊撃手として守備がうまく、チームに欠かせない存在。明るく素直で、モチベーションが高い」と評価した。

矢本一中 千田選手、高橋選手

 矢本一中からは、ともに「大塩野球クラブ」出身の千田紗綾選手(14)、高橋彩夏選手(14)の2人が選ばれた。

 同校は昨年7月の県総体で3位に入賞。現在1、2年生13人が所属しているが、9人が未経験からのスタート。2人はチームの中核として活躍し、練習でも仲間を引っ張ってきた。「自分の実力でどこまで行けるか試し、強豪の選手たちと戦ってみたかった」と大会参加を志したきっかけを話す。

 千田選手は捕手を務める。正確な送球と強肩が強みで、練習ではレベルの高い投手の球速や変化球に対応しようと腕を磨く。昨年秋ごろから練習用ネットを購入し、自宅でも打撃や投球の練習を続けてきた。「選考から外れてしまった県内の選手たちの分も頑張りたい」と意気込む。

 高橋選手は同校の主将で、遊撃手を中心に務める。50メートル走7秒3と俊足で、肩も強い。現在はランニングスローの練習に力を入れ、特に捕球後の送球を速くできるようにと意識している。

 冬休み中、母校の大塩小の校庭を借り、父のノックを弟と受け守備練習をしてきた。「チームの目標である一戦必勝、全国制覇を目指したい」と力を込めた。

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