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(819)春愁やくらりと海月くつがへる/加藤楸邨(1905~1993年)

 春になり暖かさが増してくると、心がウキウキしてきます。それに反するように、ふっと憂鬱(ゆううつ)な気持ちが湧いてくるのが春愁です。もしかしたら寒暖差で自律神経の調子を崩しているのかもしれませんが、季語になっているのは面白いですね。気持ちの沈む作者の前で、海月(くらげ)が向きを変えました。気分の浮き…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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