(831)春宵のきんいろの鳥瞳に棲める/富澤赤黄男(1902~1962年)
宵とは日が暮れて間もない頃を指します。昔から「春宵一刻値千金」といわれるように、日が沈んだ後に残る光が、刻々と変わっていく素敵(すてき)な時間帯です。春ならば暖かさもありますから、散歩にちょうどいいですね。側(そば)にいる人の目を覗(のぞ)き込むと、残照が反射してきらりと輝きました。作者にはそれが…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。