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いしのまき大賞、石巻商議所会員大会で表彰 ファーム・ソレイユ東北、庄司輝秋監督、高橋茂男さん

いしのまき大賞を受賞した(左から)庄司さん、高橋さん、日野さん

 石巻商工会議所は4日、会員大会を石巻市千石町の石巻グランドホテルで開いた。産業やスポーツ、文化などの各分野で活躍し、石巻市の活性化や魅力発信に貢献した個人や団体に贈る「第17回いしのまき大賞」の表彰があり、参加した会員ら185人が受賞者の功績をたたえた。

 本年度の大賞には、国産紅茶「kitaha(キタハ)」を展開するファーム・ソレイユ東北(石巻市旭町)、映画「さよなら ほやマン」を手がけた同市湊出身の監督庄司輝秋さん、「現代の名工」に選ばれた宮富士工業(同市大街道東2丁目)の高橋茂男さんが選ばれた。青木八州会頭が賞状や記念品を贈った。

 お茶のあさひ園(同市旭町)を経営するファーム・ソレイユ東北は、桃生茶を使ったキタハを2017年に開発。19年に大阪府で開かれた20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)で提供されるなど高い評価を得ている。22年には桃生地区に茶葉加工の自社工場を構えた。

 賞状を受け取った同社のの日野朱夏さんは「東日本大震災があり、石巻のもので石巻、東北を元気にしたい一心で活動してきた。石巻の名の付く賞をいただき本当にうれしい」と語った。

 「さよなら ほやマン」は同市網地島で撮影され、昨年11月に全国50館で公開された。震災で両親が行方不明になった兄弟の成長物語が多くの感動を呼び、石巻や特産のホヤの知名度を高めた。庄司さんは製作に協力した地元関係者への感謝を伝え「海の人々のたくましさ、エネルギーを映画に残したかった。世界初のホヤの映画、石巻の映画をこれからも広めていく」と誓った。

 現代の名工は優れた技能を持つ第一人者を顕彰する厚生労働大臣表彰。アーク溶接工で本年度選ばれた高橋さんは「身に余る光栄。ますます技術を磨き、後進の育成や石巻の産業発展に貢献していきたい」と感謝した。

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