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支え合いの重要性強調 石巻・津波伝承館で講話「みやぎ復興の知恵」 参加者と学び共有

東日本大震災当日の映像を映しながら説明する小野寺代表

 石巻市のみやぎ東日本大震災津波伝承館で3日、特別企画「知りたい みやぎ復興の知恵」が開かれた。復興の最前線で活躍している人を講師に迎え、震災に関する新たな学びを参加者と共有した。

 県、東北大災害科学国際研究所が主催。南三陸町の任意団体「歌津地区復興支援の会一燈(いっとう)」の小野寺寛代表(75)が登壇し「津波常襲地帯で互いに支え合って暮らす人々」の演題で講話した。

 小野寺代表は震災発生直後の歌津地区の映像を用いながら「津波は地震から40分程度で地区に到達したため、この間の行動が生死を分けた。浜ごとに津波の高さが違い、半島部では前後から波に挟まれてしまったという話も聞いた」と説明した。

 津波被害を免れた近隣住民と協力して食料を持ち寄り、歌津中に集まった避難者へ炊き出しをしたエピソードも紹介。「支援物資が届くまでに3日かかった。水、食料、排せつ処理などの備えが必要になる」と述べた。

 復興支援の会の活動として、地域の情報紙を発行してきたほか、コミュニティーづくりを目的としたお茶会などの交流活動、震災伝承も含めた小中学生、高校生への郷土学習などを行っていることを紹介。「地域の中で、支え合いができる関係をつくっているかが重要になる。危険箇所なども普段の生活の中で共有していくことが役立つ」と強調した。

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