コロナ乗り越え巣立つ 石巻地方中学校で卒業式 住吉中79人、思い込め合唱披露
石巻地方の多くの中学校で7日、卒業式が行われた。生徒たちは新型コロナウイルスの影響を受けた3年間だったが、学校行事や中総体、委員会活動に懸命に取り組み、心身ともに成長。恩師や保護者、在校生らに感謝しながら、思い出を刻んだ学びやを巣立った。
石巻市住吉中(生徒207人)では卒業生79人と在校生、教職員、来賓、保護者が出席して体育館で実施した。
クラスごとに卒業生の名前が呼ばれ、一人一人に卒業証書を授与した。式辞で杉山孝一校長は「コロナ下、知恵を出し合い、コロナ前を上回る成果を挙げた」とたたえ「それぞれの道で困難に直面してもめげずに立ち向かい、挑戦してほしい。自覚と決意を新たにベストを尽くせ」とエールを送った。
在校生を代表し、2年生の浜野莉緒(りお)さん(14)が「住中の良き伝統を守り、次の世代に伝えていきます。仲間と成長し、諦めずに挑む先輩方をこれからも応援していきます」と送辞を述べた。
卒業生代表の福田耕心(こうじん)さん(15)は答辞で「かけがえのない3年間にいろいろなことを経験できた。在校生は今以上に住中をすてきな学校にしてください」と語り「住中で学んだことを生かし、これからも挑戦し続けていきます」と強調した。
卒業生が整列し「花になれ」を卒業記念合唱として披露した。途中、代表の生徒たちが教師や保護者、在校生に向けて感謝の言葉を伝えた。
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