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3.11からの独り言 津波、避難、星、夜…被災地内外から寄せられた「記憶のしおり」、ご紹介します

鎮魂の優しい光が辺り一帯を優しく包んだ大川小の竹明かり=11日午後6時20分ごろ、石巻市釜谷

 河北新報社が、東日本大震災13年の取り組みの一環で募集した「3.11からの独り言」に、240人から437句が寄せられた。

 震災の記憶や教訓をおおむね五・七・五の短文で表現してもらった。宮城県を中心に、10代~90歳以上の幅広い年齢層から応募があった。1人3句までとしたため、複数応募した人も多かった。石巻市桃生中のように、生徒たちが調べ学習で市震災遺構門脇小を視察し、感じたことを投稿したケースもあった。

 短文は「津波」「避難」「水」「人」「星」「生きる」「震災」「夜」「来る」「海」「子」など震災を思い起こさせる言葉とともに、被災地内外の人々の心情がつづられていた。

 研究者、被災者らでつくる「3.11からの独り言」研究会による講評会の概要とともに、掲載の内容や可否について確認の連絡が取れた投稿者の短文を1人一つずつ紹介する。

短文形式で当時の経験や思い、祈りを共有

 「3・11からの独り言」研究会の講評会は今月6日、仙台市青葉区の河北新報社本社であった。対面とオンラインを併用し、メンバー6人が参加した。

 まず「星」を題材にした短文が相次いだ点に着目した。震災直後、大規模な停電により、日没後は星空が広がった。多くの人が震災当日の夜の描写の他、亡くした人を星に重ねた。

 みちのく復興・地域デザインセンター理事の石塚直樹さん(43)は「研究会の活動で、星が話題に上ったことはなかった。たくさんの人が星に強い思いを抱いていた」と驚く。

 <喉奥に 刺さったままのシーベルト>
 東京電力福島第1原発事故に対し、当時の不安を吐露したり、政治、行政に憤りをぶつけたりする短文も目立った。台湾出身の茨城大特別研究員の李旉昕(りふしん)さん(41)は「事故後『怒ってもしょうがない』と話す人たちに違和感があった。時間の経過とともに表現に変化が見られる」と語った。

 <がれきと言うな 俺たち生活必需品>
 地震の直前まで住んでいた家、使っていた品々に敬意を払う一方、がれきをわが身に例え、人としての尊厳を求める被災者の叫びにも聞こえる。自宅が津波被災した石巻市の一般社団法人りとりーと代表理事の兼子佳恵さん(52)は「自分たちが大事にしていた物を、がれきと呼ばれることに抵抗があった」と共感した。

 <紅葉の手 あなたができる お手伝い>
 幼い子どもが母親と一緒に、避難所で奮闘する様子を表現した。「子どもは災害時に助けられる側だが、避難所では周囲を和ませ、元気づけた」と東北大災害科学国際研究所准教授の井内加奈子さん。家族、近隣住民の助け合いや、避難所での人間模様を描いた短文も多く寄せられた。

 <どこに居た 答えられない 東京人>
 大地震を経験していない後ろめたさ、テレビを通して津波の映像を見た衝撃、遠くから無事を祈る気持ちなど、被災地の外からの視点も目を引いた。

 独り言の手法を考えた名取市の民生委員宇佐美久夫さん(69)は、震災で名取市閖上の家を流され、避難生活を送った。「直接の被害がなくても、心配してくれた人が大勢いることがうれしい」と感謝する。

 <服着替え 名札も付けた 自慢の娘>
 津波の犠牲になった子どもが、名札で「私はここだよ」と知らせ、家族と再会した情景が浮かぶ。亡くなった人をしのぶ短文を読むたびに、参加者は遺族、友人の心情に思いを巡らせた。

 大阪大大学院准教授の宮本匠さん(39)は「大切な人の思い出や、失った悲しみを教えてもらった。これからも、独り言を震災の『記憶のしおり』として被災者、被災地の思いを共有していきたい」と述べた。

「いわき震災伝承みらい館」に掲げられた「黄色いハンカチ」には、鎮魂や復興を願うメッセージが記されていた=11日、午後1時15分ごろ、いわき市薄磯

聞けもせず 話もしない 同級生
宮城県加美町 無職 板垣彦さん 70代

震災日記 1字1字が 鞭(むち)である
大崎市 無職 藤本真喜子さん 70代

停電で 肩を寄せ合い たき火たく
大崎市 専業主婦 深山美代子さん 80代

教え子よ なぞり涙す 津波の碑
塩釜市 無職 吾妻久岳さん 90歳以上

クラクション 鳴らして愛車 沈んでいく
石巻市 アルバイト 阿部清隆さん 70代

振り返れば 家も車も 流されてゆく
石巻市 専業主婦 阿部まさ子さん 60代

長かった 震災便秘 1週間
石巻市 無職 佐藤和文さん 70代

災害は 忘れた人に やってくる
石巻市 無職 佐藤葉子さん 60代

遠くにいる私 日本のみなさん 無事を願った
大阪府 大学生・専門学校生 チャン・チャウ・ザンさん 20代

あの夜に 共にいた人は もういない
角田市 パート従業員 南條成泉さん 20代

こたつ寝に 夫、義母、私と 新婚さん
仙台市青葉区 専業主婦 さとう芳子さん 70代

「解体可」 どんな思いで 書いたのか
仙台市泉区 無職 宍戸功さん 70代

見えますか 笑顔の子ども あるある世
宮城県利府町 会社員 林美千夫さん 70代

泥だらけ まちのどこでも セピア色
石巻市 団体職員 リチャード・ハルバーシュタットさん 50代

頭が切れてトリア―ジ 麻酔もなしで10針縫ったよ~!
仙台市泉区 専業主婦 渥美ふじ子さん 70代

消えている せいので渡る 広い道
仙台市太白区 ポーセラーツ講師 安部真澄さん 60代

若者が 心に蓋して 生きている
仙台市太白区 団体役員 伊勢みゆきさん 40代

昼のうち 夕食済ます ロウソク灯
仙台市太白区 専業主婦 伊藤良子さん 70代

大震災 言い訳にする それでよし
東松島市 会社役員 伊藤礼子さん 50代

見知らぬ人と 手を握り いま何処へ
仙台市泉区 会社員 伊藤益夫さん 60代

生野菜 かじり味覚が さえ渡る
仙台市青葉区 会社員 稲妻愛恵さん 30代

何かしたい でも何をすればいいか 分からない
大阪府 大学生・専門学校生 臼田和哉さん 20代

来てけろよ 震災直後の 彼岸雨
福島市 専業主婦 横山ひろこさん 50代

停電で 「便利は不便」と 母が言う
栗原市 無職 岩渕優子さん 60代

苦労して 直した家が また斜め
仙台市太白区 無職 菊地和彦さん 80代

塩むすび 13年経ても 胸にしむ
仙台市青葉区 専業主婦 菊池ゆう子さん 70代

ガタガタと 壊れる家を 見てるだけ
石巻市 中学生 及川莉央さん 10代

すぐ逃げて 命を守る行動を 命が大切
石巻市 中学生 及川琳太さん 10代

畑に聞く ひっきりなしの ヘリの音
宮城県利府町 エッセイスト 宮下周子さん 70代

応援の 大阪ガスに 手を合わす
仙台市青葉区 無職 宮本実さん 70代

ヨシキリは 大川小の 子らを呼ぶ
大崎市 無職 京極久也さん 70代

生きている その一瞬の光景 生きる途中
気仙沼市 無職 後藤敏郎さん 60代

パントラック 見つけた 走って 追いかける
宮城県大河原町 アルバイト 高橋博子さん 60代

断水に 恵みの雪と 感謝する
仙台市泉区 パート従業員 今野弥生さん 60代

そこは危険 今すぐ高台 避難しよう
石巻市 中学生 佐々木愛奈さん 10代

つなごうよ 大きな被害で 得た知識
石巻市 中学生 佐々木虎牙さん 10代

復興を 進めることが 皆の幸
石巻市 中学生 佐々木大輔さん 10代

旦那はね あの日から今まだ 外遊中と言う友おりて
仙台市太白区 アルバイト 佐藤由紀子さん 70代

避難所の 紅白幕に 切なさ募る
仙台市泉区 無職 佐藤愛子さん 60代

容赦なく 立方体で 押す津波 石碑だけ 津波の怖さ 知っていた
石巻市 農林水産業 佐藤俊幸さん 70代

おさな子が 思わず飛び込む ママの足元
仙台市若林区 無職 佐藤哲造さん 80代

名も知らぬ 優しさかみ締め 今を生き
埼玉県 会社員 佐藤満里菜さん 20代

支えられ 希望の光 見つけたよ
塩釜市 公務員 三浦大輝さん 30代

喉奥に 刺さったままの シーベルト
宮城県利府町 無職 三浦幸司さん 70代

日常の ありがたみ知る 非日常
仙台市若林区 専業主婦 山田久美子さん 70代

暗闇で 光り輝く 春の星
仙台市太白区 会社員 山田良和さん 60代

冷水で 洗髪をする 3.11
仙台市青葉区 公務員 山羊さん 50代

水出ない あの日からトイレットペーパー 燃えるごみ
仙台市太白区 無職 似内ひで子 60代

夢じゃない 電気が通り うろたえる
登米市 パート従業員 宍戸郁子さん 60代

個人しのぶ思い 寄り添う

記憶を 記録に残し 語り継ぐ
仙台市宮城野区 非常勤講師 小山美由枝さん 50代

灯(あか)りなく 星空頼り 子と帰る
仙台市太白区 専業主婦 小池美代子さん 60代

歩いても 歩いてもまた 歩いてく
多賀城市 公務員 小野寺優さん 60代

大地震の後 すぐ山へ逃げて 津波が来る
石巻市 中学生 小野寺秀人さん 10代

あんぱん一つ 家族で分けた 暗い夜
宮城県川崎町 非常勤職員 小林浩恵さん 50代

これは訓練? 何も知らない 机の下
大阪府 大学生・専門学校生 小林泰之さん 20代

なぜ泣くの 問に答えて 流す涙
宮城県利府町 無職 松岡秀昭さん 70代

驚きと 雪と寒さと 星空と
仙台市青葉区 専業主婦 沼田明子さん 50代

被災者は 喜怒哀楽を 人間だもの
仙台市青葉区 専業主婦 菅原弘子さん 70代

故郷へ 忘れず続ける 恩返し
茨城県 会社員 菅野英之さん 40代

がれきごと あの日の恐怖 処分して
仙台市宮城野区 専業主婦 星良子さん 70代

被災して 分かる備えの ありがたさ
仙台市太白区 会社員 生駒新一さん 50代

泣いていい あなたのままに そのままに
仙台市太白区 無職 赤間学さん 70代

服着替え 名札も付けた 自慢の娘
石巻市 会社員 千葉香織さん 40代

列長く 品切れごめん スーパー棚
仙台市若林区 無職 泉アヤ子さん 80代

水が出ず 皿を覆う サランラップ
仙台市泉区 画家 前田優光さん 70代

揺れたよなぁ? 分かっているのに 聞いてくる
大阪府 大学生・専門学校生 相原暖さん 20代

ははの声 震災以来 聞かれない
塩釜市 専業主婦 相澤優子さん 60代

わが家は 津波にのまれ 悲しさよ
名取市 専業主婦 大山礼子さん 70代

日頃から 避難訓練 真面目にね
石巻市 中学生 大沼条さん 10代

学童で 訳も分からず 避難した
大阪府 大学生・専門学校生 滝本真奈帆さん 20代

娘との 連絡とれず 探す夜
仙台市太白区 会社員 丹野利郎さん 50代

防潮堤 越えて静かに 秋の海
愛知県 教職員 中井綾さん 40代

仙台に 友だち転校 身近な出来事
大阪府 大学生・専門学校生 中塚優奈さん 20代

染みついた 祖父のぬくもり 磯の匂い
多賀城市 教職員 坪池菜由子さん 20代

酒だけが 残るコンビニ 見て回り
仙台市泉区 無職 田村富夫さん 70代

大地震 それでも新聞 配達される
大崎市 専業主婦 田中三枝さん 60代

あの頃を 忘れたように 海まどろみ
仙台市泉区 自営業 渡辺進 80代

大人6 子ども5人で 夜を過ごす
名取市 無職 渡邊成一さん 70代

がれきと言うな 俺たち生活必需品
宮城県利府町 会社員 渡邊達也さん 60代

私から つなぐ絆の 糸と糸
仙台市太白区 自営業 島文庫さん 70代

おいめいの 収骨悲しむ 古希の夏
石巻市 無職 那須野六男さん 80代

県外ナンバー 救援隊に やまぬ涙
仙台市青葉区 無職 日野浩一さん 80代

ほとばしる 水の重さに 日々感謝
仙台市太白区 専業主婦 柏倉霜代さん 70代

遠くから 何もできずに ただ思う
仙台市太白区 公務員 白須肇さん 30代

震災の 荒野に群れて ウミネコ飛ぶ
富谷市 嘱託社員 畠山裕光さん 70代

せめて湯で 作りたかった アルファ米
仙台市宮城野区 無職 板橋豊子さん 60代

大量の 買い置きカイロ 役に立つ
宮城県柴田町 専業主婦 平岡育子さん 40代

わが家損壊 お先真っ暗 冷えた夜
仙台市宮城野区 無職 矢野つとむさん 80代

水出ない 体拭くしか すべがない
仙台市太白区 無職 林修司さん 70代

涙のがれき片付け せみ時雨さえも 応援団
宮城県南三陸町 団体職員 鈴木清美さん 60代

保育園 何もできずに 泣きわめく
宮城県柴田町 大学生・専門学校生 鈴木明柊さん 10代

片付け中 津波で家も 片付けられた
気仙沼市 自営業 鈴木優美さん 50代

生き地獄 全てをのんだ 黒津波
石巻市 自営業 斎藤富嗣さん 60代

原発は 地球も家族も ぶっこわす
仙台市宮城野区 パート従業員 斎藤麗子さん 70代

前日に ガソリン満タン 救われた
仙台市泉区 会社員 齊藤好幸さん 50代

一瞬で 死を覚悟した 震度7
栗原市 専業主婦 高橋静子さん 70代

流木につかまり 助け声遠く
石巻市 無職 阿部佐代子さん 80代

貨物船 ふわりと浮いて 鎮座する
宮城県利府町 無職 鈴木逸志さん 70代

慰霊碑の前で震災当時に職場で津波被害にあった同僚たちに手を合わせる女性=11日午前9時55分ごろ、釜石市鵜住居

人間の エゴに歯向かう 鬼がいた
塩釜市 無職 児玉てる子さん 80代

寒かった 豆炭こたつ ぬくかった
塩釜市 無職 鈴木節子さん 80代

隣に声 ああ生きてたと 安堵(あんど)する
仙台市泉区 無職 伴百子さん 70代

変わり果てた 町を認めぬ 母無言
仙台市青葉区 無職 南部多喜子さん 70代

口に出る 言葉は神様 仏様
宮城県利府町 無職 鈴木せつ子 90歳以上

灯がともる だけで活力 湧いてくる
大崎市 専業主婦 木村鈴栄さん 70代

被災した わが子が記す 入籍日
仙台市青葉区 無職 榊原栄宣さん 60代

不意に揺れ もう終わりかと へたりこむ
宮城県大河原町 専業主婦 佐々木貴枝さん 70代

夢枕立ちて 居場所を 教えられ
大崎市 無職 佐々木友子さん 80代

被災地へ 心はいつも 共にある
大崎市 無職 木村敏子さん 80代

電気消え 酸素ボンベも 消えかかる
仙台市青葉区 無職 宮本美智子さん 70代

たかが水 運ぶ重さと ありがたさ
角田市 専業主婦 杉野富江さん 80代

携帯が 騒いでいます 身構える
宮城県大河原町 会社員 小桧山文恵さん 70代

一滴の 水ありがたく いとおしく
白石市 専業主婦 しろ章子さん 70代

みな同士 声かけあった 1カ月
岩沼市 専業主婦 飯田ふく江さん 70代

あの日に生まれた命 私が支えてもらった日々 今中学1年生
白石市 専業主婦 南かほるさん 70代

遊び場が 人の涙で ぬれている
岩沼市 専業主婦 前浜志津子さん 70代

妹が がれきの中で 星になる
白石市 無職 星明さん 70代

助かった 野菜畑の 青菜たち
白石市 専業主婦 佐久間洋子さん 70代

晩ごはん 支度は見える うちにする
白石市 専業主婦 引地雪子さん 70代

城下町 ブルーシートの 青ばかり
白石市 専業主婦 平間大恵さん 60代

発電機 あって良かった ニュース見る
白石市 専業主婦 佐久間美恵子さん 70代

午前2時 やっと帰って来た 子ども
白石市 専業主婦 佐藤純子さん 70代

寝るときは 入れ歯スマホは そばに置き
白石市 看護師 本沢幸子さん 50代

また会おう あの手 地震で 消えたまま
白石市 無職 大庭良子さん 80代

学校は 避難所 部活は いつも外
名取市 教職員 平井幸恵さん 30代

生きのびた 証のヒゲは のびたまま
白石市 農林水産業 四竃英夫さん 70代

湖と 化したる田んぼ 陽が昇る
宮城県七ケ浜町 専業主婦 林恵美子さん 70代

津波来た 逃げる命は てんでんこ
仙台市泉区 無職 大場敬さん 80代

忘れない 遺体を運ぶ ヘリの音
宮城県利府町 無職 水戸一志さん 80代

震災後 12年たって 本音言う
仙台市泉区 公務員 佐藤聡さん 50代

3個まで おにぎりひとつ 買う子供
仙台市太白区 専業主婦 小野孝子さん 60代

風呂の水 ためとくことも 大事だね
仙台市青葉区 事務職 堀内ゆう子さん 30代

忘れない 雪降る海の火 過酷な日々を
石巻市 中学生 高橋采里さん 10代

外履を 枕元に置き うつらうつら
石巻市 専業主婦 星和子さん 60代

里帰りで津波 初産(う)まれて3週間の息子を抱き
仙台市青葉区 専業主婦 遠藤知恵さん 40代

テレビ見て スマトラの大津波 思い出す
大阪府 大学生・専門学校生 サラマ・ヤスミナ・ソフヤンさん 20代

音のない 漆黒の天上にふり注ぐ星々 何百、何万、何億のつらなり 黙って見つめるだけ
宮城県美里町 ケアマネジャー 佐野規子さん 70代

がんばって 少しの間 耐え抜こう
石巻市 中学生 吉田瑠花さん 10代

いち早く 一つの命 救おうね
石巻市 中学生 松本陽生さん 10代
 

家族や住民 助け合う姿も

滑り止め 敷けばよかった 棚全部
仙台市青葉区 60代 女性

まだダメだ 海をみるたび 胸がハカハカ
名取市 50代 女性

能登地震 思い出される3.11を あの日のにおい あの日の景色
東松島市 50代 女性

突然の 激しい揺れに 死を覚悟
多賀城市 70代 女性 
 
家車 川さかのぼる 恐怖かな
仙台市太白区 60代 女性

トレイルを 歩いて感じる 津波あと
仙台市青葉区 50代 男性

新車買い 流れてローン だけ残り
宮城県亘理町 40代 女性

大丈夫ですか その言葉に救われた ご近所の方々に感謝
宮城県加美町 70代 女性

カンカンと 沿岸目指す 消防車
宮城県美里町 70代 女性

津波にて ずぶぬれわが子 抱きたり
石巻市 70代 女性

手探りし 土足で入る わが家かな
宮城県利府町 60代 女性

行列は 確認もせずに まず並ぶ
仙台市泉区 60代 男性

震災時 みんないっしょに やせたよね
仙台市太白区 40代

声消えた 皆居なくなった ふくしまのまち
岩沼市 50代 女性

大嫌いとありがとう どちらが多いか 現在は
石巻市 40代 女性

ライフライン 早期に復旧 申し訳ない
富谷市 40代 男性

友の無事 海外発のネットで 知りました
仙台市太白区 70代 女性

日常に 話しておく 大切さ
石巻市 50代 女性

ぱっと付く 電気がきたよ ばんばんざい
登米市 60代 女性

日和山 いい思い出と 悲しみと
角田市 60代 女性

頑張って 箱に書かれた メッセージ
仙台市泉区 50代 女性

うそだろう ラジオ伝える 死者の数
多賀城市 70代 男性

職場では 聞くに聞けない 家族の安否
東松島市 70代 女性

交差点 警官の手に合わせ 粛々と動く
名取市 50代 女性

闇夜空 静寂の星 見上げ泣く
仙台市太白区 50代 女性

神様は 烈火の如し 地震3分
仙台市若林区 80代 男性

ウルトラマン 助けに来てと 星空見上げ
東松島市 50代 女性

最近 お父さんの話するようになったね ヨカッタ
奥州市 30代 女性

友人の 誕生日が急に 追悼の日に
大阪府 10代 女性

大切な 人を失い 今がある!
仙台市太白区 30代 女性

災害は 悲しいけれど きずな生む
宮城県山元町 40代 女性

黒い波 テレビの中で 大暴れ
大阪府 20代 女性

福島の 野菜は良いのか 悪いのか あの頃の私
大阪府 10代 女性

ガソリンを 買いに 大人のオムツして
仙台市太白区 70代 女性

何でだよ原発 爆発するなんて 聞いてない
岩沼市 70代 男性

押し寄せる 記憶の波の 閖上の朝
大阪府 20代 女性

暗くても 家族の笑顔に 支えられ
白石市 50代 男性

夜ノ森の 桜恋しや、懐かしや
仙台市泉区 60代 女性

津波だぞ 海の近くで 見てる人
石巻市 10代 女性

水運ぶ バケツ 階段 あと何段
仙台市太白区 60代 女性

時がたつ 地震また来る 油断断つ
仙台市青葉区 40代 男性

卒業式 頭抱えて 心震えて
宮城県加美町 60代 女性

停電で キャンドルサービス 役にたつ
多賀城市 50代 女性

意味知らず 福島第1原発 覚えてた
大阪府 20代 女性

私 被災していないので… 大丈夫です
石巻市 70代 女性

大丈夫 ご近所みんな 優しかった
仙台市泉区 70代 女性

雪が舞う 避難の子らの そばにより
仙台市青葉区 60代 女性
 

祈りの丘で手を合わせる女性=11日午後1時15分、宮城県南三陸町志津川

星空が 奇麗な夜は 思い出す
気仙沼市 女性

ただ暗い中 ヘッドライトの 輪を追う
仙台市宮城野区 女性

津波 震災 生ぎでるだけで めっけもん
東松島市 女性

しゅうと抱え ボラできぬ我 部屋供し
宮城県山元町 女性

太陽の 恵みに感謝 12日の朝
仙台市若林区 女性

紅葉の手 あなたができる お手伝い
仙台市宮城野区 女性

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