(862)瀧(たき)桜落ちくるひかり子へ流す/佐怒賀 正美(1956年~)
樹齢千年の三春の滝桜は、花色の紅が強く、枝垂れる形質を持つ。幹周りは約9メートル、高さは十数メートルの美しい大樹。斜面にあるので見上げると花びらが降ってくるように感じる。家族で訪れた作者は、それを滝桜が子供へ光を注いでいるようだと感受した。滝桜を擬人化しているのだが、それほどに神々しい霊性を覚えた…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。