放課後児童クラブの歌「みんなの居場所」できた! 鹿又小2~5年生、楽しい事を詞に
子どもたちのより良い居場所づくりにつなげようと、石巻市鹿又の鹿又地区第1放課後児童クラブが、地元ミュージシャンの協力を受けて、歌を作った。タイトルは「みんなの居場所」。鹿又小2~5年生の53人が将来の夢などを紙に書き出し、作詞に生かした。
子どもたちは3月25日、数人のグループに分かれて紙に「バレーボールを教わりながら遊びたい」「大好き」など、好きな言葉やクラブへの要望などを書いた。普段口にできない要望などを歌詞づくりとして書き起こしてもらい、クラブの環境改善や思い出づくりなどにつなげるのが狙いだ。
2年生の近藤碧さん(8)は「保育園の先生、学校の先生になりたいと書いた。クラブで友達と遊ぶのは楽しいので、楽しい歌になってほしい」と話した。
同市雄勝町を拠点とする2人組ミュージシャンのBROTHERは子どもたちが書き出した言葉を基に、作詞と作曲を手がけ、子どもたちの前で披露した。ゆったりなメロディーに「ありがとう だいじょうぶさ 僕等は友達だ」などという歌詞を乗せた。
クラブの遠藤早苗所長は「自分の言葉が歌詞に使われていることを経験して、もっと自分の意見に自信を持てるようになってほしい」と願った。
遠藤さんは社会福祉法人「一視同仁会」理事長を務め、鹿又地区で運営する高齢者施設「花水木」で2月、BROTHERのライブを開いたのをきっかけに今回の作詞作曲を依頼した。
完成した曲はユーチューブや交流サイト(SNS)で公開されている。
1月に市が発表した「こどもまんなか宣言」を受けて、子どもたちの居場所づくりを進めるきっかけにしようと曲作りが行われた。
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