唯一の新入生、夢いっぱい 石巻・寄磯小、3年ぶり入学式
石巻市寄磯小(児童2人)で8日、たった一人の新入児童を迎え入れる入学式が開かれた。新入生の入学は3年ぶり。桜が続々と花開く学びやで、期待に目を輝かせた新1年生が大きな一歩を踏み出した。
入学式は校舎2階ホールであった。教職員と在校生、保護者らが拍手で迎える中、1年生の渡辺愛涙(める)さん(6)が緊張した様子で入場した。担任の菊地亜由美教諭から名前を呼ばれると元気に手を挙げ「はい!」と笑顔で答えた。
鎌田光伸校長は「みんな仲良く勉強しましょう。楽しい学校生活を送りましょう」と式辞を述べ、この日のために約3週間練習したという鍵盤ハーモニカで「春の小川」を演奏。会場に歓迎の音色を響かせた。
唯一の在校生で4年生の鈴木初空(そら)君(9)は「小学校にも楽しいことがいっぱいあります。一緒に遊んだり、勉強したりしようね」と初めての下級生との出会いを喜んだ。
渡辺さんは「友達と遊ぶことと算数の授業が楽しみ。かっこいい小学生になりたい」とはにかんだ。
石巻地方のほとんどの小学校は9日に入学式を開く。中学校は8日に開いた。
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