春の交通安全運動 運転免許返納後も楽しい人生を 長寿願い祈願祭 河北署
河北署と河北地区交通安全協会などは10日、65歳以上の運転免許証返納者の長寿を願う祈願祭を同署で開いた。
河北地区安全運転管理者会などの関係者ら約30人が出席。桃生神職青年会の神職2人が祝詞を奏上(そうじょう)し、出席者は玉串をささげて返納者の長寿と交通安全を祈った。
同青年会からは、返納者に渡すお守り10個が海老田忠宏署長に手渡された。今後、同署窓口で返納者に反射材セットと一緒に贈られる予定だ。
海老田署長は「河北署管内では2022年から交通死亡事故ゼロを継続しているが、県内では今年に入り13件発生しており、その6割が65歳以上の高齢者だ。実態を踏まえた対策を進め、交通事故のない街を地域の皆さんとつくっていきたい」とあいさつした。
65歳以上の運転免許証保有率は石巻署管内が27.7%なのに対し、河北署管内は38.4%と高齢者の割合が多く、県内でも3番目に高い。同署管内では2022年に18人、昨年は9人、今年は既に6人が返納している。
参加した河北地区交通安全協会の伊藤博副会長(67)は「河北地区では車がないと不便だが、運転に不安のある高齢者やその家族は返納について考えてほしい。協会では事故のない地域を目指し、啓発活動に取り組んでいく」と話した。
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