(874)弾痕も樹齢に加へ芽吹きをり/玉城一香(1941~2015年)
作者は沖縄の俳人。1945年の春、アメリカ軍は那覇市の西にある慶良間諸島に上陸した。それから約3カ月間、住民を巻き込んだ凄惨(せいさん)な地上戦が繰り広げられた。人が人を殺そうとして放たれた銃弾が、たくさんの沖縄の樹木を傷つけただろう。それでも傷痕すら樹齢として身に抱き、新たな生命を芽吹かせる。自…
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