五輪連覇の三宅さん、宮城・大河原商高で講演 来年閉校の母校へ思い<ほっとタイム>
重量挙げで1964年東京、68年メキシコの両五輪を連覇した宮城県村田町出身の三宅義信さん(84)=東京都、東京国際大特命教授=が22日、母校の大河原商高(大河原町)で講演した。同校は来年3月、統合に伴い103年の歴史に幕を下ろす。最後の開校記念日の講演者となった金メダリストは「高校でいい先生や友人に出会えたからこそ、今日の私がいる」と母校への熱い思いを語った。
三宅さんは、初出場で銀メダルに輝いた60年ローマから4位に終わった72年ミュンヘンまでの4大会を映像で振り返り、その時々の心境を吐露。「きれいな花の命は短いように、人が輝ける時間は短い。吸収力が高い若者のうちにたくさん努力すると一生の財産になる」と熱弁を振るった。
男子生徒から「重量挙げの選手は異性にもてますか」と質問が飛ぶと「自分は頑張ったからすごくもてたよ」と即答し、会場をわかせた。最後の卒業生となる後輩たちを前に熱が入り、予定時間を30分近くオーバーした三宅さん。思い出の学びやがなくなる寂しさを隠すように、笑顔で帰途に就いた。(大河原支局・伊藤恭道)
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