「でめこん」みんなで考える 鳴瀬未来中生徒会が初行事 スマホ使用時間など自己制御
東松島市が、子どもたちのスマートフォンやゲーム機を使う時間をコントロールする「デジタルメディア・コントロールチャレンジ」(でめこん)を市内の小中学校で展開している。鳴瀬未来中(生徒181人)では25日、取り組みを普及させるため、生徒会による行事が初めて開かれた。
行事「でめこんday」には学活の時間を活用して全校生徒が参加した。1、2、3年合同で5~6人の班を作り、デジタルメディアとの付き合い方や家庭学習時間の確保の仕方などを議論。「SNS(交流サイト)のやめ時が分からない」「ゲーム以外の趣味を持つべきだ」などと悩みや意見を共有した。
3年尾形龍之介さん(14)は「みんなで意見を出し合い、いろいろな対策を思いついた。友達と外に遊びに行くことでゲームの時間を減らせると思った」と話した。
取り組みは、子どもたちにデジタルメディアとの適切な関わり方を考えてもらうのが狙い。スマホなどに費やす時間を学習や読書に充ててもらう。2022年にスタートし、小学校低学年、高学年、中学生別に、児童生徒が主体となって、平日の使用時間や使用終了時刻、就寝時間などを設定した「東松島ゴール」を定めた。
市は毎月、市内の全11小中学校で「東松島ゴール」で決めた利用時間を守れているかなどチェックシートの設問を通し、子ども自身に取り組みを自己評価させている。夏に開催する「子ども未来サミット」に各小中学校の代表児童生徒が参加し、活動報告や意見交換をする。
市の担当者は「毎月のチェックシートによると『でめこん』の意識がマンネリ化している面もある。子どもたち自身が考えた目標に一生懸命に取り組んでもらいたい」と話した。
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