クルーズ船、28日に石巻入港　今年初　大手埠頭で歓迎行事

　石巻地方の２市１町と松島町、商工・観光団体などでつくる「石巻港大型客船誘致協議会」（会長・斎藤正美石巻市長）は４月２６日、石巻市役所で通常総会を開き、５月２８日にクルーズ船「ヘリテージ・アドベンチャラー」＝ポルトガル船籍＝が石巻港に入港すると報告した。同港には昨年クルーズ船が５回入港したが、今年は４月上旬時点で寄港予定がゼロだった。

　同船は定員１４０人、８３７８トン。協議会事務局の市観光政策課によると、同港への入港は初めて。当日は午後０時半の入港に合わせて、大手埠頭（ふとう）で歓迎行事を行う。乗客向けの観光ツアーなどを行った後、同５時ごろの出港を見込んでいる。このほど入港の連絡があったという。

　今年初のクルーズ船入港決定を受けて、斎藤市長は総会で「乗客の思い出に残る素晴らしい旅になるよう、協議会一丸となっておもてなしの準備を進めたい」と強調した。終了後の取材には「これまで（入港予定が）ゼロだったので、ほっとした」と述べた。

　総会では本年度の事業計画などを決めた。春と秋の年２回、船会社や旅行会社へのポートセールスに取り組むほか、独自に観光ツアーを企画し、船会社などに提案する。