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河北美術展の作品紹介 石巻地方関係(上)

 第85回河北美術展(主催・河北新報社、河北文化事業団、特別協賛・日本航空)が2日、仙台市宮城野区榴岡の東北福祉大ギャラリーミニモリで開幕した。石巻地方から2人が入賞し、14人が入選した。作品を紹介する。

一力次郎賞

◇日本画

「イマジン」千葉勝子さん(石巻市)

<被災から修復>
 もともとにあった自宅は東日本大震災の津波に襲われた。8年ぶり、3回目の入賞作は被災した絵を修復し、描き加えた。 
 「バケツに丸めて入れておいた。娘が見て『いい絵だと思う』と言ってくれた。その言葉に励まされた」 
 近づいて見ると絵に波や砂にもまれた痕が残っている。「自然の力が刻まれた作品」。1枚の絵に宿った物語。想像力が膨らむ。 
 F50号。入選は11回。

山本壮一郎賞

◇洋 画

「ねがい」西脇正彦さん(石巻市)

<孫たち元気に>
 これまで多く描いてきた古木のイメージと離れ、つるし雛(びな)の下で遊ぶ男の子と女の子が描かれている。 
 「私には娘が3人がいてそれぞれ子どもがいる。私にとっては孫。その子らが元気に健やかに育つようにという願いを込めた」 
 山形の「傘福」というつるし雛を縦(140センチ×80センチ)の構図で表現。「子どもらしい表情にするのに苦労した」 
 入賞3回、入選2回。

入 選

◇洋 画

「思い出を散りばめる」尾形たき子さん(石巻市)
「石巻港の午後」柏谷佳代子さん(石巻市)

◇彫 刻

「雲に遊ぶ」木村民男さん(石巻市)

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