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(889)地震のことどこか心に青き踏む/深見けん二(1922~2021年)

 この句の「地震」は東日本大震災のことだが、その後も日本では大きな地震が続いている。「青き踏む」は、春の野山の青草を踏んで遊ぶこと。もとは中国の風習で、墓参の後に桃や李(すもも)の咲く中で酒宴を楽しんだようだ。そんな心浮き立つ遊びをしていても、ふと大震災のことが頭をよぎる。さらには地震だけでなく、生…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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