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「ほそぼそ芸術」共感呼ぶ 絵日記作家の神山さん、生き方語る 石巻

自由研究の楽しさを説く神山さん(中央)。後ろ姿は聞き手の南陀楼さん

 松山市を拠点に文筆、絵画、彫刻など多岐にわたって創作活動を40年以上続ける神山恭昭さん(75)を招いたトークイベントが4月25日、石巻市中央2丁目の石巻まちの本棚であった。

 石巻まちの本棚が主催する第21回いしのまき本の教室で「わたしの研究~自分の中に楽しみを見つける」をテーマに行われた。テーマに合致した神山さんの生き方が共感を呼んだ。

 聞き手はライター・編集者の南陀楼綾繁さん(57)。神山さんの新刊「決定版わしの研究」(小学館)を紹介しながら「ほそぼそ芸術家」として誰からも愛される神山さんの魅力を引き出した。

 神山さんは「あだ名や夢、食べ物など何でもいいから自分自身の中からテーマを見つけて、自由研究っぽく調べる。ささやかな人生が毎日、楽しく面白くなる」と指摘。「わしの研究」の例として、坂道を後ろ向きで歩いた方が疲れないかを実践したことを挙げると参加者から笑いが起きた。

 後半は参加者が自分のテーマを見つけて「わたしの研究」として発表した。写真家の山田真優美さんは「自分の身の回りにいっぱい楽しくなるテーマがあることに気付かされた」と感心した。

 翌26日は同市中央1丁目のシアターキネマティカで、神山さんと仲間たちを描いたドキュメンタリー映画「ほそぼそ芸術」上映と、神山さんによる朗読、トークが行われた。

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