(894)傘が地に触れて東京ひこばゆる/黒岩徳将(1990年~)
木の根元や切り株から出てきた新しい芽を「ひこばえ」といいます。小雨がやみ、傘を閉じようと下に向けた時に、近くの切り株の新芽に気付いたのかもしれません。東京であれば伐採された街路樹でしょうか。句の表現から、人が傘を地に着けたその時に、東京の木々の芽が一斉に伸びたのだとも受け取りました。その飛躍が詩の…
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