石巻専修大サッカー部、始動 リーグ加盟、1部昇格へ一丸
4月に創部した石巻専修大サッカー部の初練習が今月9日、セイホクパーク石巻(石巻市総合運動公園)第1フットボールフィールドであった。部員たちは、来年度の東北地区大学サッカーリーグへの加盟、創部4年での1部昇格を目標に掲げ、練習に打ち込んだ。
入部した学生は2年生2人、3年生4人、4年生2人の計8人。初日は7人が練習に参加し、同市渡波出身で元プロサッカー選手の千葉泰伸監督(53)の指導の下、ドリブルやトラップなどの基礎技術を磨いた。
千葉監督は「今からでもうまくなれる。全員でまとまって練習していこう」と部員を鼓舞。約1時間半の練習でチームの結束を深め、体力不足などの課題を確認した。
サッカー部は1989年創設。2014年に休部となり、18年に再開したが、新型コロナウイルス禍で活動できず21年に廃部になった。今回は地域課題解決の知識・技能を身に付けた人材の育成などを目的に、新たに創部した。
主将に就いた人間学部人間教育学科4年の杉浦康悦さん(21)=山形県河北町出身=は「今年は準備期間。来年リーグに参加した時に良い結果が残せるようにし、後輩に引き継ぎたい」と練習に熱を入れる。地域との連携については「教員を目指しているので、監督から指導力を学び、中学校の部活動補助などに取り組みたい」と話した。
活動内容などを伝える説明会を4月中旬、学内で開催。サッカーの技術向上と地域活性化などに取り組む部員を募集している。指定強化サークルにも位置付けられ、来年度から新入生のスポーツ推薦枠も設ける。
千葉監督は県内高校生のスカウト活動にも力を入れている。「試合経験を積むためにも、まずは部員の獲得と強化を徹底し、ベースをつくる。その上で、石巻で活躍する人材を育て、企業や行政と連携して地域を盛り上げたい」と語った。
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