パリ五輪 なでしこ山下選手へ、父の故郷からエール 石巻・上品の郷に横断幕
今夏のパリ五輪に出場するサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のGK山下杏也加選手(28)=INAC神戸レオネッサ=を応援する横断幕が、石巻市小船越の道の駅「上品の郷」に掲げられた。父親が同市河北地区出身で、山下選手も幼い頃に何度も訪れていた。大舞台に挑むなでしこの守護神に、石巻の親類や父親の同級生らもエールを送る。
山下選手は東京都出身。昨夏のワールドカップでは全試合に出場し、パリ五輪出場を決めた今年2月の最終予選・北朝鮮戦でもゴールを守った。本選メンバー選出も有力視される。父親の晃弘さん(66)は同市中野出身で、山下選手も幼い頃、晃弘さんの実家によく遊びに来ていたという。
横断幕制作は晃弘さんの市飯野川中時代の友人たちが企画した。同級生の1人だった上品の郷の佐々木正文駅長(66)に「多くの人が訪れる道の駅から応援しよう」と提案し、実現した。
横断幕は縦1.5メートル、横12メートル。制作、掲示には上品の郷が全面協力し、15日に道の駅の外壁に取り付けた。青地の布に「オリンピック出場おめでとう」「父の故郷・石巻も応援しています!!」と激励の言葉を書き入れた。
道の駅の直売所出入り口近くには、山下選手のサイン入りユニホームなどのグッズも常設展示する。佐々木駅長は「1日何百人も訪れる上品の郷から、石巻が一丸となって応援するムードをつくっていきたい」と話した。
河北地区では山下選手の親族も期待を高める。伯父で牧野巣行政区長の山下忠克さん(73)=石巻市中野=は「地元で応援してくれることはとてもありがたい。まずはけがのないように頑張り、勝って良い成績を残してほしい」と語った。
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