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採用面接、「思い込み」に注意 石巻商議所でセミナー 労使トラブル対応学ぶ

採用面接のこつや、入社後の個別面談の重要性を説く中山さん

 石巻商工会議所は14日、企業の経営者や労務担当者を対象にした「労使トラブルへの対応セミナー~会社と従業員を守るための方法」を石巻市中央2丁目の石巻商議所で開いた。市内の38社から55人が参加し、社員の定着につながる採用や育成のポイントを学んだ。

 社会保険労務士の中山伸雄さんが講師を務めた。中山さんは、トラブルになりそうな人材を見抜くための採用面接の心構えについて「人は肩書や経歴で勝手に思い込みをする傾向がある。私も思い込みで採用し、大失敗した。『スキーマ』(人に対する絶対的な思い込み)にはまらないよう、注意してほしい」と助言した。

 入社後のミスマッチを防ぐリスク管理として、前職について質問することを挙げ「好きだったところ、不満だったところ、当社に求めることを聞くことが重要だ」と強調した。

 入社後に「問題社員」にならないための対応としては、新入社員への個別面談を取り上げた。中山さんは「新入社員にとって1番大事なことは『聴いてくれる人がいること』。孤立をさせてはいけない。1週間に1回10分の面談がお勧め。直属の上司でない人が面談し、フォローもする」と説明した。

 社員を褒める「評価面談」の事例も紹介し「社員の定着にもつながる」と継続することの大切さを伝えた。

 セミナーは、退職や解雇、残業代などを巡る労使トラブルが近年、全国的に増加傾向にあることを踏まえて初めて企画した。

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