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都市対抗野球 日本製紙石巻、東北第2代表に 4年ぶり6回目

4年ぶり6回目の全国大会出場を決め、マウンドで喜び合う選手たち

 第95回都市対抗野球2次予選東北大会の第2代表決定戦が12日、盛岡市のきたぎんボールパークで行われ、宮城第1代表の日本製紙石巻(石巻市)が、宮城第3代表の七十七銀行(仙台市)を9-8で破り、4年ぶり6回目の全国大会出場を決めた。日本製紙石巻は第1代表決定トーナメント準決勝で七十七銀行に2-5で敗れた。敗者復活戦決勝でも序盤からリードされるが、粘り強さを発揮、八回に逆転して雪辱を果たした。全国大会は7月19日、東京ドームで開幕する。(相沢春花)

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▽第2代表決定戦(きたぎんボールパーク)
日本製紙石巻(石巻市) 000411030-9
七十七銀行(仙台市)  013110002-8
(日)秋田、塚本、小寺、相内、川合、星野、中島-坂口
(七)渋谷、小林、西舘-石井
▽本塁打=長田(七)▽三塁打=石井(七)▽二塁打=小野、中嶋(日)長嶋(七)

 

 日本製紙石巻がリードを許しては追い付く展開。

 6ー6で迎えた八回、2死一、二塁で3番水野が左前に適時打を放ち、勝ち越した。4番丹呉が四球で出塁し、2死満塁の好機を作ると、5番中嶋の右適時二塁打で2点を追加した。

 九回、七十七銀行の反撃を受け、1点差まで迫られた。八回途中から救援した中島が最後は3人から三振を奪い、乱戦を締めた。

 打線は中軸を中心に13安打を放った。投手陣は7人が継投。二回に本塁打を浴びるなど、11安打を打たれながらも逃げ切った。

 伊藤大造監督は「三回に0-4とリードされた時はどうなるかと思ったが、四回に4点を取り返せて良かった。勝てたのはベテランを含め、全員が各自の役割を意識し、果たしてくれた結果だ。言葉はない、勝利をゆっくりかみしめたい」と振り返った。

 全国大会に向けて「まだまだトップチームではない。勝つためには楽しみながらもつらい練習もしていきたい」と語った。

 主将の中嶋は「チームとしては今までで最高の試合だった。対戦相手にはプロ級の選手もいたが、全員が役目を全うし、やるだけのことはやった。今後はベテランに加え、若手も戦力を発揮できるように練習していきたい」と意気込んだ。

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8回に勝ち越し打を放った3番水野

 「仲間がつないでくれたチャンスで1本を決めることができて幸せ」と八回に勝ち越し打を放った水野は振り返った。

 七十七銀行の投手は9日の第1代表決定戦準決勝で対戦した西舘。過去のイメージを膨らませ、投げるフォームを見極め、フォークボールに立ち向かった。

 「打てると思ったボールは初球から打ちにいった。空振りでも、ボールに反応できていた」という積極的な姿勢が結果を生んだ。

 「調子は上がり切っていないが、3番が機能するチームは強い。東京ドームでも打者、捕手として貢献し、まずは1勝したい」と意気込んだ。

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