石巻・トヤケ森山、「千本桜」実現へ協議会設立 8月植樹開始予定 新たな名所目指す
石巻市南境のトヤケ森山(通称馬っこ山)に約1000本の桜の植樹を計画する市民らが「千本桜植樹協議会」を設立した。雑木伐採などの環境整備を進め、木の成長後は、山の下から桜の花を眺められるようにして新たな名所を目指す。
協議会は一般社団法人イヌワシと共生の森いしのまきや石巻地区森林組合、市の関係者と、地元区長で構成する。7日に同市大瓜の同地区森林組合であった設立総会には約20人が出席。役員選出や事業計画などを決議した。
植樹は市出身の実業家山田正志さん(東京)が、古里に恩返ししたいと発案し資金を寄せた。協議会と市は市有林への植樹や管理に関する協定を結び、4者が協力して事業を進める。
桜は尾根沿いの約7ヘクタールに植える計画。8月に地元区長を通じて住民に文書で周知し、雑木の伐採や植樹を始める。作業は同地区森林組合が担い、3月末の完了を目指す。原則月曜~土曜日に実施し、作業日は南境地区から頂上に向かう林道が車両通行止めになる見込み。11月には植樹会も実施する考え。
会長を務める高橋福子・イヌワシと共生の森いしのまき代表理事(69)は「地元の子どもたちにも植樹に参加してもらえたら楽しいと思う。山の下から桜がきれいに見える市民の森になるといい」と話した。
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